まず、FXや株などで利益を得た場合、その年度末に所定の税務署に「確定申告」を行わないとなりません。これは、正確な所得税を決定してそれを納めるための手続きです。
ただし、常に税金を払わないといけないわけではありません。もしあなたが会社員であれば、FXの所得が年間20万円以下の場合課税の対象にはなりません。
20万円を超えている場合は確定申告を行わないと脱税に当たるので、自分がいくら利益を出したのかはしっかり把握しておきましょう。

また、あなたが会社員か、学生か、主婦なのかによっても課税対象となる利益額は異なります。
会社員の場合は先述の通り20万円が基準ですが、学生の場合は「勤労学生控除」を受けられる場合があります。勤労学生とは「給与所得などの勤労による所得が合計65万円以下」で、なおかつ「勤労によらない所得が10万円以下」の学生を指します。
また、収入がない人または専業主婦の場合は、年間の所得が38万円以下であれば確定申告が不要、つまり課税対象にはなりません。

また、様々な条件により課税対象となる金額から控除を受けることが可能です。
例えば生命保険料の支払いを元に控除を受けられる生命保険控除、配偶者がいる場合の配偶者控除などがそれにあたります。控除の条件や金額は確定申告の手引きに記載されているので、自分が控除の対象になるかどうかをしっかり確認しましょう。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tebiki2014/index.htm ［国税庁: 確定申告に関する手引き等］

また、課税対象となるのはFXでの利益を得るために使用された必要経費を除いたものとなるので、関連の書籍購入費やセミナー料金、パソコンやインターネットの料金なども控除の対象となります。損をしないよう、こちらもしっかり確認するようにしましょう。